2021-01-01から1年間の記事一覧

駒ヶ根のソースカツ丼

テレワークを利用して金曜早朝に東京を出発し、伊那谷へ向かう。時間はあるので高速代を浮かし、山梨から一般道で行ってみることにした。 昼に駒ヶ根に着いたので、昼食は迷わずソースカツ丼だ。全国的には福井のほうが有名かもしれないが、同じソースカツ丼…

プリンセスの出国

秋篠宮眞子さまが結婚し皇籍を離脱した。米国で共働き生活をするとのこと。嵐のようなバッシングを受けて心労もいかほどだったことか。まずは祝福したい。なぜ小室さんの母親の問題がこんなにこじれているのかわからないし興味もないが、今回の騒動では日本…

アナログ時代の名盤

joanne brackeen fifi goes to heaven LP時代は片面だけ聴くのが一般的だった。このアルバムはそんな時代の名盤といっても良いかもしれない。 神経質でアブストラクトなピアノを弾くジョアン・ブラッキーンは苦手だが、A面にあたる4曲はバラエティに富んでい…

生命力と音楽とナショナリズム

ジョージ川口 プレイズ ハービー・ハンコック 日系二世のような名前とポアロのような口ヒゲが印象的なジョージ川口。日本のジャズの草創期を担ったドラマーだ。これは1987年、35年ほど前の作品。パワフルで若々しい。いったい当時何歳だったんだろうと調べた…

「水彩画」と総選挙

vamos juntos Toquiho live at bravas club 86 渡辺貞夫の近作『Outra Vez』を聴いていて、このアルバムを思い出した。長年聴いていなかったにもかかわらず、これを処分しなかったのは、9曲目の「AQUARELA」という曲がたまらなく好きだからだ。「水彩画」と…

ストレートアヘッドなフィル・ウッズの傑作

老母を施設に入れ、ようやく一段落。ついの棲家が老人ホームというのは悲しい。できれば最期は自宅で迎えさせてあげたいと考えるが、現実はそうもいかないのかもしれない。 なかなかジャズを聴く気分にはなれなかったが、一息ついたので、元気が出るジャズを…

あっさり味のヴィクター・フェルドマン

vic feldman on vibes かつては神童ドラマー、大人になってからはピアノとヴァイブを主楽器として作曲も手がける。どれもが一流の仕事ぶり。ヴィクター・フェルドマンは才人であることは間違いない。ただジャズ臭がしない。この人の音楽は何度聴いても飽きる…

プチ介護

老母を東京の介護施設に入れることになり、それまでのあいだ1週間ほど面倒をみることになった。かみさんが実家に戻っているので親子二人暮らし。 朝昼晩と食事を用意し、洗い物や風呂掃除を片付け、散歩にも付き添う。メニューを考えるだけでも大変だ。 実際…

5年ぶりの勝利

2016年のダービー馬マカヒキが京都大賞典を勝った。凱旋門賞に挑戦して惨敗してから17連敗。早く引退させてあげればいいのにと思っていたが、さすが名トレーナー、馬を熟知している。8歳での重賞勝利は凄いが、5年ぶりの勝利は偉業といっていい。マカヒキは…

好奇心が駆動する未来

日本人がノーベル物理学賞を受賞したというニュースが届いた。物理学と地球温暖化の関係はよくわからないが、1960年代に二酸化炭素の排出量増大が地球温暖化につながることを発表していたという。そんなに前から地球的課題が指摘されていたこと、そして指摘…

ボブ・クーパーの中庸さ

Bob Cooper Tenor Sax Jazz Impressions ウエストコーストジャズは好きではない。自分の場合、その原因はラス・フリーマンにある。チェット・ベイカーやアート・ペッパーのアルバムでの、どうにも軽々しいノリが苦手で、ウエストコーストジャズ全般が嫌いに…

一人暮らし

かみさんが実家に帰り、当分一人暮らしになる。一人でテレワークしていると、一日中誰とも話すこともない。気が滅入らないよう、なるべく外出しなきゃと思う。若い頃よりも孤独感を感じるのは、自分の世界が狭くなっているからだろうか。 そんな気分を代弁し…

三ツ石の紅葉

なんだかんだで結局、1週間盛岡に滞在することになった。紅葉にはまだ早いかと思っていたが、三ツ石山の紅葉がピークらしいとのことで出かけてみた。 北東北の紅葉は圧倒的に素晴らしい。

しっかりせよ、ぴょんぴょん舎!

スープの味が明らかに落ちている。いつからだろう。これでは客が離れる。なによりも信用を損なうし、盛岡冷麺の評判を落とす。しっかり立て直してもらいたい。

原風景

盛岡・中津川沿いの小さな喫茶店「ふかくさ」。窓辺の席に座り、川の流れを眺める。 久しぶりに中の橋を歩いて渡り、ここから見る中津川は自分の原風景だということを認識した。

低音楽器の愉楽 2

howard johnson & gravity Gravity!!! 低音楽器は、どことなくユーモラスで人間味がある。トロンボーンとバリトンはスタープレイヤーがいるけれど、バスクラ、そしてチューバとなるとスターは見当たらない。 ハワード・ジョンソンはギル・エヴァンスオーケス…

覚悟の秋

連休は老母の衰えで帰省。近所の方々や地元の人々に支えられていることをあらためて知ることになった。急速な衰えは気持ちから来たようで自省の念にかられる。 退院後、いい景色が見たいとのことで一本桜へ。 さまざまなことを覚悟しなければならない秋。

低音楽器の愉楽

David Murray Ballads For Bass Clarinet 1980年代末から1990年代の前半にかけて、デヴィッド・マレイはDIWレーベルから次々と快作を発表した。ちょうどバブルで、強い経済力を背景に海外アーティストの作品をリリースできた時代だったが、その咆哮は、軽佻…

おっさん達の裏町ブルース

count basie & dizzy gillespie the gifted ones パブロのジャケットセンスの酷さは筆舌に尽くし難い。おまけにミュージシャンはおっさんばかり。このアルバムも1979年リリースで、当時ベイシー75歳、ガレスピー62歳。サラリーマンなら現役引退の年齢だ。年…

秋の気配

テント装備で上高地へ向かったものの、車中泊から目覚めると雨模様。駐車場でしばらく様子見し、迷ったあげく、せめて徳澤でキャンプすることにした。 河童橋で雨宿りして出発。しだいに天気は回復し、徳澤に着いたころには青空が顔をのぞかせる。久しぶりに…

アート・ペッパーと村上春樹

ジャズを聴き始めた頃、アート・ペッパーが大好きだった。『ミーツザリズムセクション』の「You'd Be So Nice To Come Home To」に涙し、「Imagination」に酔い、やがて哀しき「Tin Tin Deo」「Birks Works」で孤独を噛みしめる。ペッパーの「べサメムーチョ…

殺気漂う本田珠也

本田珠也 PLANET X タレント揃いの日本人ドラマー。そのトップに位置するのは大坂昌彦だろうか。小股の切れ上がったキレのいい大坂のドラムもいいけれど、ずしりと重い本田珠也のドラムには父親譲りのスピリットがある。このアルバム、ヘビーなサウンドは好…

うそつきケムンパスの出馬

四面楚歌で辞任に追い込まれたスガの後継をめぐってケムンパスが立候補するらしい。 脱原発や韓国との外交問題、防衛相時代のヘリ要求など、なにかと子供っぽい発言が目につく男だが、ワクチンが足りなくなるのがわかっていながら隠匿したのは、いかにも器が…

ラース・ガリンとラーシュ・グリン

Lars Gullin Baritone Sax スウェーデンのバリトンサックス奏者、ラース・ガリン。この人の名を知ったのは、ジャンニ・バッソの『For Lars Gullin』だった。 柔らかいバリトンはジェリー・マリガンに近い。ウエストコースト風味で、1950年代のリー・コニッツ…

車中泊で回る旅

9月の山歩きに備えて体力づくりをしないといけない。まずは八方池まで歩こう。そう思い立ち、白馬の道の駅で車中泊をした。CX-5に換えてからは初めての車中泊だ。レヴォーグに比べて天井が高く車幅も広くなって、劇的に快適になった。 とはいえ暑さはいかん…

三拍子揃った名品

先週いっぱいでかみさんの勤務が終わり、有給休暇の消化に入った。もう会社に行くこともない。長年勤めた会社を退職するときを迎えて、寂しさと感慨が込み上げているのではないかと想像したが、本人は解放感でいっぱい、センチメンタルな気分になることもな…

司法は大丈夫か

北九州の指定暴力団、工藤会のトップ2人に福岡地裁は死刑と無期懲役の判決を下した。裁判所の判断に称賛の声が集まっている。トカゲの尻尾切りで終わっていた暴力団の取り締まりを前進させると見る向きも多い。 暴力団の撲滅に異を唱えるつもりはないが、素…

温泉まんじゅう食べ比べ

かみさんが誕生日祝いに草津の旅館に招待してくれた。宿の本音としては首都圏以外の客で客室が稼働すればそれに越したことないのだろうけれど、インバウンドもなくなったいま、そんなことを言っていられないのが現実。自粛ムードもなく、東京から出かけても…

レッド・ガーランドのバラードプレイ

Red Garland Soul Burnin' プレスティッジに残したリーダー作はどれも似たようなものばかりのレッド・ガーランド。孤独感と諦念感に覆われた『when there are grey skies』は別格として、他のトリオ作は金太郎飴のよう。ホーン入りならリバーサイドの『Red's…

根拠なき選民意識に基づくプチ宗教

メンタリストと名乗るyoutuberの差別発言が問題となっている。単なる失言などではないことは明らかで、大切なものが欠落している人間としかいいようがない。その後の経緯を見ても、知識を得ることで凌ぎ切ることができると考えているようで、彼の病根はかな…