2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ジャッキー・マクリーンの系譜

ian hendrickson-smith the lowdown いまどき風のジャケットから飛び出す音はどこか懐かしい。骨太のアルトは貴重なジャッキー・マクリーン系か。 前半はオリジナル、後半はスタンダードで構成。オリジナルのほうが魅力的に響く。バラードに課題がありそうだ…

国葬をめぐって

多くの国民の反対を押し切って安倍晋三の国葬が強行された。岸田内閣は取り返しのつかない大失態をやらかしてしまった。 作家の保阪正康がBSの報道番組で国葬を実施したこと、および岸田文雄を厳しく批判していた。安倍晋三を国葬としたことを決して認めては…

シャインマスカット

連休は収穫と出荷の繰り返し。4年目になって、だいぶ粒が大きくなった。シャインマスカットは見た目がすべて。粒が大きくなればなるほど高く売れる。来年はもっと立派になるはず。 新しい苗木が戦列に加われば、いくぶん収入も増えるだろう。農業で生計を立…

魂のピアノ

台風直撃で巣篭もりの3連休となった。昨年の今頃は母が入院したため、1週間盛岡にいたことを思い出す。あれから1年が経ち、身の回りの環境が大きく変わった。実家がなくなると、墓参りぐらいしか盛岡に行くこともなくなる。生まれてからずっと暮らしていたわ…

パット・マルティーノの休日

pat martino we'll be together again 正確無比なピッキングで速射砲のように音を紡ぐパット・マルティーノ。プレイスタイルのみならず見た目も冷酷なスナイパーのよう。このギル・ゴールドスタインとのデュオは、スピードを殺した内省的なプレイの異色作。…

藤原新也の50年

初出版『インド放浪』から50年、藤原新也のこれまでの仕事を集大成した新著が刊行された。 文章は書き下ろしだが、撮影時の記憶や印象が鮮明に刻まれ、写真の訴求力を増幅させている。撮影から年月が経っていることで、メッセージはより普遍的で本質に迫って…

渡欧で開運したデューク・ジョーダン

duke jordan duke's delight リチャード・ウィリアムスつながりでこのアルバムを取り上げておこうと思う。フロントにリチャード・ウィリアムス、チャーリー・ラウズを迎えてのデューク・ジョーダン、1976年のリーダー作。デューク・ジョーダンも地味なピアニ…

槍のふところ

ババ平にテントを張り、槍を見に行ってきた。 11年ぶりの再訪となる氷河公園。自分が歳をとっただけで、なに一つ変わっていない。

リチャード・ウィリアムスに何が足りなかったのか

richard williams new horn in town 輝かしい音色の正統派トランペッター、リチャード・ウィリアムス。これだけの実力を備えながらリーダー作がこれだけというのは不思議でならない。一聴、「リー・モーガンじゃないしなぁ、クリフォード・ブラウン? 」と思…

エモいアルトの名盤

dylan cramer all night long ソニー・クリスが好きいうのはある種の気恥ずかしさをともなう。いったんカミングアウトした以上は開き直るしかない。演歌っぽいと言われようが、下品と言われようが、好きなものは仕方ない。日本人に人気があるソニー・クリス…

フレッド・ハーシュならこれ

fred hersch In Amsterdam Live at the Bimhuis 近作を追いかけているわけではないので決めつけるつもりはないのだけれど、フレッド・ハーシュの最高作の一つであることは間違いないはず。この人はトリオよりもソロがいい。いろいろあるソロ作のなかでこれを…