2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ウエストコーストジャズは嫌いでも

The Nature of Things Lenny Hambro Quintet アルトサックスは楽器のなかでとりわけ音色が重要。オーネット・コールマやジョニー・ホッジズの色っぽい音にはうっとりしてしまうし、反対にヴィンセント・ハーリングは生理的に受け付けない。 アルトはやっぱり…

なぜ死者激増を報じないのか

2月に入って新型コロナウイルスによる死者が激増している。メディアは盛んに「オミクロン株は重症化しない」と喧伝していたが、この事実をどう説明するのだろう。 ピークアウトだ、出口戦略だと報じている場合ではない。事実を正確に伝えなければ、国家的犯…

火山のブルース

帰京したかみさんが「ポンペイ展」を見たいというので久しぶりに上野まで出かけた。 入場予約制なので、ゆったり観れると思っていたら、すごい人出でびっくり。心なしか女性が多い。かみさんが行きたいと言い出すくらいなので、噴火で一夜にして消えてしまっ…

解き明かせない謎

温泉帰りに近くに土偶でもないかと調べてみたら、しゃがんでストレッチする土偶が福島市郊外にあることがわかった。道路は空いているし、急いで帰宅する必要もない。「じょーもぴあ宮畑」と名付けられた遺跡へ向かってクルマを走らせた。その遺跡は阿武隈川…

老舗和菓子屋のどら焼きのようなベニー・グリーン

bennie green hornful of soul このベツレヘム盤は、これまで聴いたことがなかった。アーシーなムードが心地よい佳作だ。 コンガとオルガンが入った「Summertime」なんて、どう考えても変な気がするが、これがなかなか面白い。リーダー作ではいまいち感が否…

ロコ・ソラーレに癒される

カーリングが好きでたまらない素直で可愛い娘たち。彼女たちを見ていると幸せな気分になる。 常呂町という過疎地で練習に励み、国の威信をかけるなんてこともなく純粋に勝負に臨み、全力を尽くす。本橋麻理の理念がこれほど大きく花開いたのは奇跡であり、未…

片山広明と板橋文夫の破壊力

片山広明 quatre 片山広明の咆哮と板橋文夫のニッポンソウルが混じり合うヘビー級作品。2002年発表だからちょうど20年前ということになる。比較的最近の作品と思っていたが、月日が経つのはほんとうに早い。1990年代以降の板橋文夫は、実験的な色合いが濃く…

久しぶりのにごり湯

かみさんを温泉接待しに福島の高湯へ。お気に入りの宿でにごり湯を楽しむ。 温泉は東北がいちばんだけに、これからなかなか来れなくなるのが残念だけれど、お金をかけずに移動しながら温泉めぐりを楽しみたい。

甘過ぎない鯛焼きのようなジュニア・マンス

the soulful piano of junior mance ブルージーなフレーズを気負いなく綴るピアノ。 ジュニア・マンスを聴き分けることができるほどファンではないのだけれど、このしつこくない黒さは絶妙な味。頭から尻尾まであんこが詰まっているけれど甘過ぎない鯛焼きの…

断捨離

CD400枚ちょいを処分。多少すっきりしたが、まだまだ処分できそうだ。さて、いくら戻ってくることやら。

高梨沙羅の涙

ついてないという言葉で割り切れるはずもない。泣くだけ泣いて時が癒してくれるまで耐えるしかない。 メダリストは忘れても、原田雅彦、浅田真央の涙は記憶から消えることはない。金メダルよりも大切なものを北京で見せてくれた。堂々と帰ってきてほしい、ヒ…

ビル・ワトラスの名品

Bill Watrous A Time for Love ビル・ワトラスによるジョニー・マンデル集。昨年亡くなったサミー・ネスティコが6曲で、他の3曲はピアニストのシェリー・バーグという人がバンドスコアを書いており、スイング感抜群のビッグバンドとピアノトリオにストリング…

石原慎太郎の死

石原慎太郎が亡くなった。 この人は良く言えば「純粋」、悪く言えば「単純」な人だったように思う。人を信じ人に利用された89年。最期は治療の痛みに怯え、死への恐怖に苛まれていたようだ。そういう点では三島由紀夫とは対照的といえる。昭和が終わって30年…

アトランティックのミルト・ジャクソン

ミルト・ジャクソンほど数多くのレーベルに録音を残したミュージシャンはいないのではないだろうか。Prestige、Savoy、Blue Note 、Riverside、Atlantic、Impulse、CTI、Pablo‥‥どのレーベルでも変わらないクオリティを保ち、良作を残している。 Atlantic時…