2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ハードバップ落ち穂拾い

Curtis Amy & Frank Butler Groovin' Blue 1950年代から1960年代前半、百花繚乱の様相を呈したハードバップ。ほんのりファンキーなマイナーチューン、個性豊かなミュージシャンたち。ジャズ人気はハードバップに支えられていたといって良いと思う。 有名なミ…

テレビ朝日、フジサンケイグループの傘下へ?

『朝日新聞政治部』を読んだ。第一線でならしたジャーナリストだけあって筆力がある。ぐいぐい引き込まれて一気に読み終えた。 登場人物に明らかな悪人はいない。新聞社だけあって魅力的な人ばかりだ。そんな人々が事態の進展にともない、それぞれの個人的な…

コロナ感染

最初は風邪かなと思った。ところが風邪薬を飲んでもいっこうに良くならない。22日に39度まで熱が上がり、これはもうコロナに感染したに違いないと判断。23日PCR検査を受けたところ陽性だった。ワクチンは3回接種しているし、週の半分はテレワーク。通勤はラ…

至福のセロニアス・モンク

thelonious monk plays duke ellington アナログ盤はほとんど処分してしまったが、モンクによるエリントン集は生き残った一枚。かつてはアンリ・ルソーの絵をあしらったジャケットが流通していて、このオリジナルジャケットのLPは貴重だった。アナログで所有…

知られざる名手の売れるはずのない傑作

carl saunders jazz trumpet カール・サンダースを知ったのはボブ・フローレンスのビッグバンドでの演奏だった。さりげなく流麗な美しいトランペットソロに、これは凄いと思ったら、西海岸ではすでにマエストロ的存在だという。LAを本拠地にするミュージシャ…

キュートな土偶と新しい風

益子参考館所蔵の遮光器土偶を見に行ってきた。幼児体型がキュートさを醸し出している。なんともユーモラスでかわいらしい。参考館を訪れたのは三度目。いつ行っても新しい発見がある。大谷石の蔵、茅葺きの母屋、作業場、登窯などが林のなかに点在する佇ま…

学び直しが必要なのは

政治が方向感を失っている。"新しい資本主義"を掲げていたかと思えば、"リスキリング"などと言い出す。さしづめ財界かアナリストの意見を鵜呑みにしたのだろう。政治家が発する言葉ではない。この人には信頼するブレーンがいないのだろか。これだけの不況の…

ロイ・ハーグローヴのバラードプレイに酔う

jimmy cobb quartet Jazz In The Key Of Blue ヨタム・シルバースタインのリーダー作に客演し、素晴らしい演奏を聴かせたロイ・ハーグローヴ。その数年前にはジミー・コブのリーダー作でも忘れられない名演を残している。それがこの作品。前作『Cobb's Corne…

優しく包み込む音楽

yotam silberstein Brasil イスラエル出身のギタリスト、ヨタム・シルバースタインによる優しいブラジリアン・ジャズ。前作『Resonance』にも参加していたロイ・ハーグローヴが4曲で素晴らしいソロを聴かせる。 ギターの音色がほんとうに美しい。弦楽器は管…

ニューオーリンズ・ブルース

Wilbur De Paris Jimmy Witherspoon New Orleans Blues トラディショナルな音楽は気分転換にいい。ウィルバー・ド・パリスという人は寡聞にして知らないが、ニューオーリンズジャズ復興の立役者らしい。 このトロンボーン奏者が率いるバンドサウンドに乗って…

雲海

プレッシャーとストレスから解放された3連休。渋滞を避けて東京を脱出し、伊那谷へ向かった。 夜明け前の中央道は霧に覆われ、視界不良ながら幻想的だ。笹子トンネルを抜けて甲府盆地が見えてくるころには明るくなりはじめ、雲海のなかにいるような光景が広…