2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ハービー・ニコルスは楽しい

ブックオフへ行くと、普段なら買わないようなものでも買ってしまう。ありふれた盤ばかり置かれているせいで、ちょっと引っかかるものがあると、買ってみようかという気になるのだ。おかげで新しい出会いにつながることもある。これはその一つ。herbie nichol…

さあ、伊那谷へ

かみさんが田舎に帰る決意を固めた。夏には東京を離れる。それから半年後か1年後かはわからないが、自分も会社を辞めて田舎に行くことになる。不安はたくさんあるし生活は一変するが、なんとかなるだろう。これ以上東京で暮らしていても、ただ老いぼれていく…

アスリートの限界か

Fabrizio Bosso State of the Art: Live! ファブリツィオ・ボッソのワンホーンカルテット、しかもライブということで、思う存分炸裂するプレイを期待して聴いてみた。予想どおりの凄まじいテクニック。でも音に必然性がない。意味のない音が洪水のように押し…

let your mind alone

先日久しぶりに出社した。朝の電車はまだ空いている。街は静かだし、人々は寡黙だ。人はそれなりにいるのだが集団行動する人々がいない。サラリーマンや老婦人、若者たちのグループがいないのだ。これが街の雰囲気を大きく変えている。コロナが終息しても、…

2021年の桜

今年は桜の咲き方が例年と異なっている。咲いている木とまったく咲いていない木が極端で、すでに咲く機会を逸してしまったらしい木もある。今年は暖冬だった。樹木に変調をきたすほど寒暖の差がなかったとしたら事態は深刻だ。どこからもそんなニュースは伝…

追悼 岡田総帥

マイネル軍団を率いた岡田繁幸が亡くなってしまった。競馬ファンが親しみを込めて「総帥」と呼ぶ競馬界の大立者。馬への愛情、競馬への情熱は誰にも負けない真のホースマンだった。10年以上前になるが、北海道静内のせりで、この人を見たことがある。有名な…

大野俊三 SAKURA

世界を見渡しても、音の美しさと技術の確かさで大野俊三はピカイチのトランペッターだと思う。 このところ日本の曲を素材にしたフュージョンタッチの作品を出していて、どれも気持ち良いトランペットサウンドを聴くことができる。なかでも内藤忠行の写真をあ…

休日にぴったりのお洒落ジャズ

the dan barrett enric peidro quintet it goes without saying DISK UNION店頭で目を惹かれ、気になっていたアルバムを中古で見つけたので入手してみた。 ジャケットの印象そのままの洗練された楽しい音が飛び出してくる。休日の昼に部屋の片付けでもしなが…

春雷が収まった夕方、 東京でこれだけはっきりした虹🌈 コロナのおかげ?

憂愁のハンプトン・ホーズ

hampton hawes blues for bud ハンプトン・ホーズのピアノは、キレが良くてどこか憂いがある。哀愁の名曲「sonora」が収録されたこのアルバムはMPSの『Hamp's Piano』の陰に隠れているけれど、ハンプトン・ホーズの名作群のなかでも屈指の名盤だと思う。「so…

震災から10年

私は決して忘れない。 あの日、津波が仙台の農地に押し寄せる様子が テレビに映し出された直後、 そそくさとタクシーで帰宅した男のことを。 その男は家でゆっくりテレビを見たかったのだ。 安倍晋三と同じ年齢のその男は職場の責任者だった。復興は大失敗に…

ジャケ買いしてみた

Wilton Gaynair Blue Bogey このアルバムは中古でときおり見かけていて、雰囲気のあるジャケットが気になっていた。中古CDで1100円と安かったので入手してみた。キング・カーティスのようなR&B系テナーかと思っていたが、なんと、王道をゆくハードバップ。ジ…

メールの有料化はできないか

非常事態宣言の延長が効いたのか、最新の世論調査では内閣支持率が上がったというから驚く。結局、安倍だろうが菅だろうが、自民党支持率は高止まり。これは日本が没落している現実と密接に関係している。日本の平均賃金が韓国よりもだいぶ下回ったという文…

さよならジャングルポケット

2001年のダービー馬、ジャングルポケットが死んでしまった。23歳。 流星がきれいなハンサムで美しい馬だったが、見た目とは違って、ダービーのレース後は興奮がおさまらず、クビを上下に振り続けていたのが可愛らしかった。 絶対王者テイエムオペラオーを差…

溢れるジャズスピリット

広瀬未来 the golden mask 広瀬未来というトランペッターはまったく知らなかった。てっきり女性かと思ったら男性だったのにも驚いた。YouTubeで視聴してみたところ悪くない。days of delightレーベルなら間違いないかもしれないと思い入手してみた。トランペ…

コロナで再評価したいサンボーン作品

david sanborn pearls 発表から年月を経て聴くと、評価がまったく変わる作品がある。これもその一枚。 『Straight to the Heart』『Change of Heart』『Close Up』と続くあたりのサンボーンこそ最高で、ウィズストリングスなんて‥‥そう思っていた。 ところが…