メールの有料化はできないか

f:id:milesmode:20210309161833j:plain

非常事態宣言の延長が効いたのか、最新の世論調査では内閣支持率が上がったというから驚く。結局、安倍だろうが菅だろうが、自民党支持率は高止まり。これは日本が没落している現実と密接に関係している。

日本の平均賃金が韓国よりもだいぶ下回ったという文春オンラインの記事が話題になっていた。OECD加盟国のデータに基づく記事なので、中国やアジアの国々は比較対象に含まれていない。国際的地位の低下が加速度的に進んでいることを鑑みると、ASEAN諸国よりも下になるのもそう遠くないかもしれない。

政権批判を好まない若者たちは、こんな現状すらも肯定したがるから参ってしまう。安倍政権以降の日本は自民党同様、自浄能力を失っている。
どうしてこんな世の中になってしまったのか不思議でならなかったが、SNSの影響が思っているよりもはるかに大きいということに、ようやく気がついた。

f:id:milesmode:20210309161921j:plain

SNSでは素早い反応と「いいね」に代表される肯定感が絶対だ。そこから外れると仲間外れにされ、酷い目に遭う。自ずと人との軋轢を恐れ、いい子でいることで身を守らなければならない。そんな考え方が子供のころから染み付いている。

宮台真司がいうには、86年生まれあたりを境に若者は主体性を失い「自動機械」と化しているという。なるほど、そつがなく感じがいい若者が多いのは、そういうことだったかと首肯けた。

「自動機械」は若者だけではない。「ためられない」人がなにしろ多い。判断が早いのは確かだが、人間らしさは欠落し思考は停止している。
これに拍車をかけているのがメールだ。メールはすぐに処理してしまわないと忘れてしまう。だから連絡や指示はすぐ流す。その結果、メールチェックという時間が増えることになる。

せめてメールを1回10円程度にできないものだろうか。もし実現すれば、メールは激減する。ストレスも大幅に減少するだろう。そんなことを真剣に考えてしまった。