2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

皇室を無視する政権は保守か

宮内庁長官がオリパラ開催について、「感染拡大につながらないか陛下が懸念していると拝察している」と述べた。 なんだか回りくどい表現だが、要は国民の多くが開催に反対するなかで、天皇が晴れやかに五輪の開会宣言をするわけにはいかないということを内閣…

追悼 土岐英史

土岐英史が亡くなった。癌だったという。 先ごろ新作をリリースしたばかりで、まだまだ日本のジャズを牽引していくと思っていたので訃報に驚いた。以前にも書いたが、この人は歳をとってアルトの音にふくらみと艶が増した。新作が楽しみだったので残念でなら…

雄国沼のニッコウキスゲ

ヤマレコ情報によれば裏磐梯 雄国沼のニッコウキスゲが満開らしい。かみさんに知らせたら予想どおり「行きたいっ!行こうよー」「んじゃ、行くか」というわけで朝3時に起きて出発した。 8時過ぎに登山口到着。すでに路駐の列ができていたが、天候があやしか…

フレディ・ハバードとブルーノート4000番台

freddie hubbard goin up 上手すぎるのが災いして、日本では正当に評価されていないフレディ・ハバード。代表作がないように言われるけれど、これなんぞはハンク・モブレーの好演もあって最高の出来だと思う。マッコイ・タイナーも抑制された品の良いピアノ…

夕焼け

ウォーキングから帰る途中、空がどんどん焼けてきた。夕焼けが進んでいくのをゆっくり眺めるなんて、いつ以来のことだろう。この1年で生活が大きく変わった。 家にいる時間が増えてお金も使わなくなった。早寝早起きになったし、飽食せず、質素な食事で健康…

第三者委員会の大仕事

東芝の株主総会不正運営に経産省が関与していたことが第三者委員会の調査報告書で明らかにされた。問題の株主総会が開かれた当時の経産大臣は菅原一秀だ。報告書では、東芝社長から菅義偉に報告を行っていたことが明らかにされており、官房長官時代に菅が経…

梅雨の合間にウィントン・ケリー

wynton kelly full view 肌感覚でしかないのだけれど、いまウィントン・ケリーは、以前ほどの人気はないのではないだろうか。CDショップの店頭を見ていても、ケリーのCDが再発されることも発掘音源が発売されることも少ない。洗練されたケリーのピアノは、か…

過剰反応と思考停止のニッポン

雨が降らない土曜日は高尾山トレーニング。 駅前には早朝から4〜5人のグループでトレランする人が集まっている。コロナというのに、走るのにも徒党を組まないと気が済まないのだろうかと、日本人の集団行動志向に思いを巡らす。この1年、いろんなルートを歩…

トランペット・ワンホーンの名作

Eddie Henderson Colors of Manhattan 近年スモークセッションレーベルから力作を連発しているエディ・ヘンダーソン。マイルスライクの端正でクールなトランペットは品が良い。これは1990年の作品。当時50歳。ピアノのローラン・ド・ウィルデとの相性が抜群…

10年ぶりの再訪

巣ごもりしているのも馬鹿らしくなったので、思い立って有給休暇をとり、温泉に行くことにした。選んだ宿は長野の鹿教湯温泉、三水館。松本に立ち寄り、お昼ごはんに蕎麦屋を探す。中心部の中町通りから南に入ったところにある「野麦」という人気の店を訪ね…

1970年代のフィル・ウッズ

ジャズを聴き始めた頃、アイドルはフィル・ウッズだった。抜群のテクニックとスピード感で情熱的に歌い上げる、その演奏スタイルはパーカー派とはいえ、ブルースとは無縁。ポップでわかりやすかった。フィル・ウッズは1950年代から2015年に亡くなるまで長く…

福澤諭吉の心訓七則

丸屋の店内に掲げられていた福沢諭吉の心訓。どうやら福沢諭吉本人が定めたものではないらしい。福澤が子供らに向けた訓言「ひゞのをしへ 」に基づいて、戦後の高度成長期に何者かが7か条に文章化し、印刷物をつくって販売したものが流布したというのが真相…