東西対抗トロンボーン合戦

the trombones inc.

休日の午後、何を聴こうか迷うときがある。疲れるのは避けたいし、お気楽ジャズではつまらない。そんなときにうってつけなのが複数のトロンボーンの競演作。ほんわかしながら競演を楽しみ、心穏やかに休日を過ごすことができる。

これは東西対抗トロンボーン合戦ともいうべき企画の趣向を凝らした作品。東チームはJJジョンソン、西はマーティ・ペイチがアレンジャーを務めている。アレンジの違いを味わうのもいいし、次々と登場する名手たちのソロを聴き分けるという楽しみ方もある。誰がリーダーなのか不明だが、地味ながらも秀作。

さて勝敗はといえば個人的には東に軍配を上げたい。なにしろハンク・ジョーンズのピアノが抜群に美しい。

レイ・ブライアントのソロピアノ

Ray Bryant alone with the blues

サイドでキラリと光る演奏を聴かせるレイ・ブライアント。メルバ・リストンのアルバムでも輝きを放っていた。
リーダー作ならプレステッジ盤が代表作になるのだろうけれど、実は「ゴールデンイヤリング」以外は印象が薄かったりする。ColumbiaやCadetのトリオ作も正直いまひとつ。
意外と良いのがこのソロアルバム。モントルーでのピアノソロのほうが評価が高いけれど、個人的にはこちらのほうが好み。普段着のレイ・ブライアントが一人ブルースを弾く、その何気なさがいい。
ロピアノでブルースのみ録音した作品は珍しい。この作品を気に入っていた人物がモントルーオスカー・ピーターソンの代役として、レイ・ブライアントに白羽の矢を立てたに違いない。

才女、メルバ・リストン

Melba Liston and Her 'Bones

さまざまな作品でアレンジャーとしてクレジットされているのを目にするメルバ・リストン。ツボをおさえた親しみやすいアレンジは、才能の豊かさを感じさせる。
カンザスシティ出身というと泥臭いイメージがあるけれど、メルバ・リストンからは都会的なセンスを感じる。トロンボーン奏者としてはメリハリがあってキレの良い演奏を聴かせるし、バンドが生み出すサウンドはしなやかで楽しい。
強い主張をすることはないけれど、なにをやってもセンスがある、こういう才女、高校にいたなぁと古い記憶が甦った。

一色屋のえびせん

土産の物々交換みたいなかたちでいただいた海老煎餅がとても美味しかった。煎餅のなかに茶色いものが入っていて、てっきりエビかと思ったら、なんとアーモンド。これが食感の良さにつながっていて、ちょっとほかにない上品なえびせんになっている。なによりアーモンドを薄く切り出して海老煎餅に入れるという独創的なアイデアに感服した。
製造元は愛知の蒲郡にある一色屋という煎餅店らしい。WEBで調べてみると通販で買えることがらわかり、さっそく注文した。

新潟の米粉かりんとうに続いて蒲郡のアーモンド海老煎餅も嬉しい発見だ。頑張っているローカル企業を見るのはほんとうに嬉しい。
これまでどおりでは生き残れないという強い危機感はどこも同じ。ナショナルメーカーが、徹底した合理化だ、M&Aだ、海外だなんだとやっている一方で、ローカル企業が美味しいものをつくることに傾注している姿を見ると、なんだか安心するし勇気づけられる。こういう会社を緩やかなネットワークでつないでいけば、新しい世界が広がりそうな気がする。

陣馬形山


伊那谷河岸段丘中央アルプス(左から南駒ヶ岳空木岳、右に宝剣岳千畳敷カール)


塩見から赤石に連なる南アルプス

陣馬形山へは山道をクルマで駆け上れば山頂直に辿り着く。伊那谷河岸段丘中央アルプスを一望でき、振り返れば南アルプスの峰々が連なる絶景ポイントだ。
千畳敷カールも美しいけれど、伊那谷を訪れる回数が増えるにつれ、中央アルプスの盟主は空木岳だと思うようになった。こうして中央アルプスを一望すると、ますますその感を強くする。飯島町から見上げる中央アルプスの迫力と美しさは圧倒的で筆舌に尽くしがたい。そんな土地で暮らす日が近づいている。

ハーレムの空気

babs gonzales Voila

Amazonでは値段が高すぎて入手できなかったバブス・ゴンザレスの一作目。ディスクユニオンJazzTokyoで安値で発見、思わず小躍りしたくなった。こういうことがあるから、リアル店舗は楽しい。

ダミ声でのボーカル、スキャット、ラップのようなポエトリーリーディングからハーレムの猥雑さやいかがわしさが立ち上る。ワンアンドオンリーながら、ルイ・アームストロングに通じる大衆性とエンターテイメント性がある。ボーカリストというよりもパフォーマーといったほうが適切かもしれない。
この個性的なミュージシャンが日本ではまったく無視されている。いつかバブス・ゴンザレスがリスペクトされる時代が来ることを願う。バブス・ゴンザレスに花束を。

海上保安庁の実力

SOSが4月23日13時で、最初に発見されたのが24日朝8時。観光船で遊覧ルートも明らかなのに、19時間も要するのは遅すぎないだろうか。
海上保安庁を中心とする国をあげての捜索能力がこの程度なのだとしたら、そうとうヤバい。NHKは異常なほど大々的に報道している。なにやら薄気味悪い。