2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

TV観戦のジャパンカップ

コロナ禍のなかで誕生した無敗の三冠馬コントレイル。今年に入って勝てず、成長力がないのではと不安視する声もあったが引退レースで圧勝、有終の美を飾った。ゴール後の福永の映像からは、ジョッキー自身が感動している様子と安堵感が伝わってきて感動して…

寄る辺なき抒情

FRANCO AMBROSETTI Lost Within You バラードアルバムだが甘さに流れず、ゆったりしたテンポが続いても退屈さはまったくない。アドリブを競うわけではなく、グループとしての表現を志すわけでもない。演奏はゆるやかに流れ、そこはかとなく欧州の香りが漂う…

地検特捜部の狙い

国と大阪府の支援を受けて新型コロナの国産ワクチン開発していたアンジェスという創薬ベンチャーが新薬開発に頓挫している。この会社には国から93億8000万円という助成金が投入されており、「できませんでした」では許されない。 アンジェス創業者の森下竜一…

ヴィレッジ・ヴァンガードよ、永遠なれ

NHKスペシャル「この素晴らしき世界 分断と闘ったジャズの聖地」という番組を見た。地下鉄で襲われ重傷を負ったニューヨーク在住の日本人ピアニスト、海野雅威が再びニューヨークのステージに立つまでの様子や、コロナで休業を余儀なくされたヴィレッジ・ヴ…

プレスティッジのデクスター・ゴードン

dexter gordon the tower of power 伊那谷に農作業を手伝いにきたものの、1日りんごの積み下ろし作業をやったら腰に来てしまった。やはり肉体労働は慣れないと厳しい。情けないがギックリ腰気味ということで今日は休ませてもらった。暇つぶしに地元にあるジ…

縄文の世界

縄文時代はわからないことが多いだけに想像力を掻き立てられる。土偶はいったい何のためにつくり、発掘されたときには、なぜ割られているのか? 火炎土器の装飾はどのような意味があるのかー。縄文の世界に触れてみることは、既存の価値観から解放されて自由…

面構え

立憲民主党の代表選の候補者が出揃った。正直、各候補者の考え方にどのような違いがあるのか、よくわからないし、党員じゃないので投票権があるわけではないが、行方は気にかかる。こういうときには見た目の印象が大きく左右する。泉健太は面構えが自民党っ…

プリミティブなジャズの可能性

steve coleman genesis & the opening of the way 大衆的人気を獲得することには成功していないものの、スティーヴ・コールマンはパーカー〜ドルフィー〜オーネットというジャズの革新性を受け継ぐ偉大なイノベーターであることは間違いない。音の艶っぽさは…

ハンプトン・ホーズの日

1977年11月13日、ハンプトン・ホーズは48歳の若さでこの世を去った。ウィキペディアによると、2004年にロサンゼルス市議会は、命日の11月13日を「ハンプトン・ホーズの日」とする決議を行ったという。3枚の『The Trio 』シリーズ、なかでもVOL.1がピアノトリ…

水戸黄門のようなベイシー・サウンド

count basie kansas city shout パブロのカンザスシティシリーズは、スモールコンボでベイシーのピアノを聴きたいファンには嬉しい企画。さまざまな組み合わせでベイシーのピアノを楽しむことができる。この作品はちょっと手が伸びにくいが、バラエティに富…

小鹿田の里

録画していたNHK「美の壺』スペシャル 「日本の美・再発見〜民藝が遺した美しきモノ〜」を見た。6年前の再放送らしいけれど、訪ねた土地、馴染み深い店が次々と登場して嬉しくなった。 なかでも新たな驚きがあったのは小鹿田。かつて訪れたときに、なんだか…

おめでたい一日

コロナが一息ついたタイミングで姪の結婚式があった。挙式を企画したのが緊急事態宣言下だったこともあり、かなり規模を縮小したとのことだが、出席者は数十人規模。バブル後、ジミ婚どころか式を挙げない人も多くなったので、結婚式に出席するのはほんとう…

ハル・ウィルナーの仕事

kansas city original motion picture soundtrack ニーノ・ロータやクルト・ワイル、モンク、ミンガスへのトリビュートアルバムで有名なハル・ウィルナー。昨年春covid-19で64歳という若さで世を去った彼の素晴らしい仕事のひとつがこれ、ロバート・アルトマ…

エディ・ヘンダーソンに不良性があれば

bernie senensky quintet new horizons リーダーは初見のピアニスト。個性的ではないものの、軽やかなタッチで安定感のあるプレイを聴かせる。職人タイプのピアニストだ。 目当てはエディ・ヘンダーソン。リーダー作ではマイルスライクな面を強く感じさせる…

合理より道理

数年前から家訓に関心を持つようになった。企業の永続性を考えたときに、日本には昔から家訓があるじゃないかと思いはじめたのがきっかけだった。トヨタをはじめ、さまざまな企業がこぞって「○○ウェイ」を策定しだしたのは、2000年代に入ってからのこと。グ…