縄文の世界

縄文時代はわからないことが多いだけに想像力を掻き立てられる。土偶はいったい何のためにつくり、発掘されたときには、なぜ割られているのか? 火炎土器の装飾はどのような意味があるのかー。縄文の世界に触れてみることは、既存の価値観から解放されて自由になることでもある。

土偶について勉強を始めたところ、国宝に指定されている土偶が5体あり、そのうち2体が茅野の尖石縄文考古館に所蔵されていることを知った。八ヶ岳に行くときになにやら縄文の博物館があるのは知っていたが、そんなたいそうなものがあるとは知らなかった。どうしても実物を見たくなり、伊那谷に向かう途中で訪ねてみた。

入場料500円を払い、いざ縄文の世界へ。
国宝第1号「縄文のヴィーナス」は造形がユニークではあるものの、どこか埴輪っぽくてかわいらしい。それに対して「仮面の女神」は異世界から地球に舞い降りた宇宙人のようだ。

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国宝指定されていない土偶や土器でも、圧倒的な迫力で迫ってくるものがたくさんある。それぞれがとても個性的で不思議な魅力を放っている。
縄文時代について知識を得ても、時代が古すぎて意味がないと思っていた。そんな考え方は間違いだったと今さらながら反省する。役に立つとか立たないとか、そんなモノサシはいらなかったのだ。

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