2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

なんの感慨もなく

今月末をもって長年勤めた会社を退社、昨日が最終出社だった。サラリーマン失格の自分でも、この会社ならやっていけるかもしれはないと思って入社したが、なんとか勤め上げることができた。同年代の多くが合併や統合、経営危機などで転職を経験しているなか…

米国のゴールデンエイジとソニー・ロリンズの逸品

sonny rollins quintet rollins plays for bird このアルバムがソニー・ロリンズの代表作として取り上げられることはない。でも、ミドルテンポでゆったりアドリブを綴っていく演奏には不思議な魅力がある。 緊張感溢れるスリリングなアドリブの応酬ではなく…

圧巻の古代メキシコ展

有給休暇消化期間に入り、会社から解放されてほんとうに気が楽になった。これでお金の心配もなく暮らせたら言うことがないのだが、そうもいかない。まぁ、なんとかなるさ。せっかく自由になったのだから、混雑を避けて平日に活動しようと、開催中の『古代メ…

森山威男のドラミングを浴びる

森山威男 take 0 90年代以降の森山威男のアルバムは、メンバーこそ違えど、どれも似たような内容で、やや食傷気味だった。このアルバムも若手テナーのワンホーンということもあって、食指が動かず購入を見送っていだが、いよいよ入手困難になりそうなので、…

老成より老練

melvin rhyne boss organ ウエス・モンゴメリーの『Boss Guitar』に倣ったタイトル、タバコを咥えた写真をあしらったジャケット。クリスクロスらしい、素っ気ないプロダクションが良い感じにハマっている。 ともにデビューまもないピーター・バーンスタイン…

欧州映画に震撼

映画マニアの方にいただいたチラシに惹かれ、久しぶりに映画館でヨーロッパ映画を観た。 ベルギーの女性監督、シャンタル・アケルマンの『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』という長いタイトルの作品だ。1975年発表だが、…

だめだこりゃ

昨年6月末に土地が見つかってから一年。家づくりが思うように進まないまま、会社生活も残りわずかとなった。 仕事の引き継ぎをしていると、40代後半から50代前半の人たちは、自分の身を守ることばかり考えている人がほんとうに多いと感じる。病的なほど責任…

シリアスなグラント・グリーン

grant green solid 泥臭くてアーシーなグラント・グリーンがタイトル通りソリッドでシリアスな面を見せる一枚。公民権法が制定された時期のセッションだからだろうか、メンバー全員が熱のこもった演奏を繰り広げていて聴きどころは多い。ジェームス・スポル…