なんの感慨もなく


今月末をもって長年勤めた会社を退社、昨日が最終出社だった。サラリーマン失格の自分でも、この会社ならやっていけるかもしれはないと思って入社したが、なんとか勤め上げることができた。同年代の多くが合併や統合、経営危機などで転職を経験しているなか、比較的気楽なサラリーマン生活を送ったと思う。

お世話になった方々にあいさつメールを送り、事務手続きを終えてPCや携帯を返却して会社を出た。
不思議なほど何の感慨もわかない。スッキリしたということもない。市役所で書類をもらって帰るような淡々とした気分でしかなかった。
同じ職場で働く人への何らかの思いが会社への愛着といった感情を生むのであって、それがないから感慨もわきようがないのだろう。わずかにあった愛社精神もすっかり消えてなくなった。

夜、気のおけないメンバーが集まってくれて送り出してくれた。散り散りになってしまったが、長い時間を共にし、長所も欠点も互いに知り尽くしたメンバーだ。
言いたいことを言い、笑う。以前はあたりまえだった日々がかけがえのないものだったことに気づかされてサラリーマン生活が終わった。
愛のある送り出しに多謝、深謝。ありがとう。