デビュー作とは思えない風格

delfeayo marsalis pontius pilate's decision
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マルサリスファミリーの五男、デルフィーヨ・マルサリスの1992年デビュー作。聖書を題材にしたものらしいが、構える必要なく純粋にジャズとして楽しめる。
1曲目から強烈なトランペットソロに圧倒される。クレジットはないけれどウィントンに間違いない。ウイントンは4曲目でも素晴らしいブルースを聴かせる。豪華メンバーが集結して緊張感ある演奏を繰り広げ、セッション的なお気楽さは全くない。
偉大な兄の磁場にいるのは間違いないが、どこを切ってもブルースが満ち溢れていて、頭でっかちな小難しさはない。デビュー作とは思えない高い風格と肉感的なサウンド。さすがマルサリスファミリー。