2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

スタン・ゲッツのダンディズム

stan getz voyage 紅白歌合戦を見ていたら、髭男dismというバンドが出場していた。ダンディズムといえば、スタン・ゲッツのこのアルバムをおいてほかにない。 これを吉祥寺A&Fで聴いたときは、ぶっ飛んだ。yesterdaysで、ケニー・バロンが入ってくる瞬間、鳥…

もはやデフレではない。

床屋が予約で一杯。近くのイトーヨーカドーにQBハウスができたので行ってみた。カットだけだが1200円。安いなぁ。 休みのあいだに着るものを買っておこうと、ユニクロに行ったらセーターが1280円。こちらはさらにびっくりする安さだ。モノが悪いかといえば、…

これでいいのだ

James Carter Live from Newport Jazz ジェームス・カーターのブルーノート第一弾。オルガントリオ、ジャンゴ・ラインハルト曲集ということで、日本ではまったく売れそうにないが、JCのライブならハズレはない。 期待どおりブリブリ鳴らしている。一言でいえ…

御堂筋から東京をみる

御堂筋を散歩する。 少し前までもっとギラギラしてたような気もするけど、LEDの色彩変わったのかしら。とても綺麗だ。 御堂筋は、華やかだけれど一部の人の街じゃないのがいい。東京の街は細分化し過ぎてしまって、どこに行っても居心地がよくない。考え過ぎ…

So What

Dexter Gordon Stable Mable 仕事でつまらないトラブルにあい、人間というのは、いかに価値観が違うものなのか─考え込んでしまった。 わかっていたつもりでも、うそだろ、と思うようなことが起こる。人間は自分を正当化しないと生きられない生き物なのだろう…

フィニアス・ニューボーンの魅力

phineas newborn jr piano portraits by golden earings が流れてくる。レイ・ブライアントの名演とは違う諦念感、いや絶望感すら感じさせる演奏だ。 生前評価されなかったことから、ゴッホとの類似性を指摘されるフィニアス。これを聴くと、痛みのような感…

血の爆発力

豪華メンバーが揃った今年の有馬。勝ったのはリスグラシュー。 アーモンドアイの失速は衝撃的だったけれど、なによりリスグラシューの爆発力は凄かった。ジャスタウェイがそうだったように、ハーツクライ産駒の成長力と爆発力はディープインパクトを上回る。…

現代の名盤 2

Dino & Franco Piana Septet Seven イタリア最高のミュージシャンが集結したこの作品、オールスターセッションにありがちな緩さは一切ない。数十年一緒にツアーしてきたバンドのような緊密なアンサンブルのもと、ファブリツィオ・ボッソ、エンリコ・ピエラヌ…

澤野工房とサヒブ・シハブ

Sahib Shihab & the Danish Radio Jazz Group 以前のディスク・ユニオン新宿は3フロアあって、1階が新譜、2階と3階に中古を置いていた。2階はピアノ専門、3階はピアノ以外のホーンやボーカルもの。やわなピアノトリオが嫌いなので、こういう店内構成は嬉しい…

降っても晴れても

5年がかりの重要な仕事が無事完了した。自分のキャリアの集大成であり、感無量というほかない。打ち上げパーティも、みんな嬉しそうで幸せだった。 ここまでくるのに、のべ13年。いろいろなことがあった。数十年後に、どんな評価をされているかは想像も出来…

書源で出会った本

本屋がどんどんなくなっていく。こんな状況を放置してよいはずがない。 せめて本はAmazonではなく、お気に入りの本屋から買うようにしようという、かみさんの運動に賛同して、沿線の書店「書源」に行った。 やはり本屋に行かないと、出会えない本がある。 こ…

かしも明治座と熊谷守一つけち記念館

かみさんの誕生祝いで下呂温泉に行った帰りに、「かしも明治座」と「熊谷守一つけち記念館」を訪ねた。どちらもクルマで走っていて案内板が目に入り立ち寄ったのだが、それぞれ見どころがあった。 かしも明治座は、いわゆる田舎の芝居小屋だ。以前、兵庫の出…

中村哲の生きざま

亡くなられて、初めて中村哲という人を知った。不明を恥じいる。知らなかった自分をいったん棚に上げて、つくづく思ったのは、メディアはこういう人間をもっと紹介する必要があるということだ。より活動しやすい環境になるし、教育面でもよい影響を及ぼすは…

晩秋に聴くニール・ヤング

neil young silver and gold世界中のミュージシャンで誰が一番好きかと問われたら、小さな声でニール・ヤングの名をあげるだろう。アルバムが出たら常に買うというわけではない。年に一度程度聴けばよい。だからそれほどたくさんのアルバムを所有しているわ…

もう一つの白鳥の歌

David fathead Newman The Blessing テナーの白鳥の歌といえば、スタン・ゲッツとケニー・バロンの『ピープルタイム』だけど、デビッド・ニューマンのこの作品は「隠れ白鳥の歌」といえるのではないだろうか。 ニューマンが優しく歌い上げる、一聴何の変哲も…

ジャック・ディジョネットの迷盤

Lester Bowie ZEBRA ジャック・ディジョネット名義のこのアルバム、勝手にレスター・ボウイのアルバムにしてしまおう。 なにせレスター・ボウイのファンとしてはなかなか手に入れるのが難しい1枚だった。それが、えっ? 550円 ⁉︎ということで即買い。こうい…

ビッグバンドの最高峰

Louis Bellson Dynamite 大学時代からLPでもっていたこのアルバム。CDに買い替えようとしても、みつからない。諦めていたら、なんとTWO in ONEで出ているではないか。 即刻ポチッとして久しぶりに聴く。 こういう演奏を生で聴いたら最高だろうなぁ。強烈な…

現代の名盤

billy hart quartet ドラマーのリーダーアルバムには良作が多い。近年ではビリー・ハートのこのアルバムが良かった。 まずはジャケット。ムード溢れるショットが最高だ。昨年発売されたコルトレーンの『ロストアルバム』は、これを真似したのだと確信してい…

ミルトとハンクとヴィンテージワインと

Milt Jackson statements ミルト・ジャクソンのアルバムはメンバーにも選曲にも不思議なほど左右されず、ハズレがない。 この作品も地味ながらクオリティは高い。ジョン・ルイス同様、気品と香りのあるハンク・ジョーンズのピアノが加わり、洗練された味わい…

アリさんのタイコ

Ari Hoenig Punkbop 興味はあったものの、Amazonでは値段が高く、購入を見送っていたアリさん。中古で千円ちょいで売っているのを見つけて即買いした。ディスクユニオン大阪のこの値付けは何かの間違いか? さて中身。 うーむ、悪くはない。でも現代のジャズ…

反社会的集団、吉本の行く末

土曜日の朝、関西のテレビは吉本芸人に占拠される。 文化人づらした安倍政権サポーターたちが「桜を観る会問題なんて、謝ればいい話だ」「野党がくだらんことばかりやってる」━━こんな暴言を吐き、テレビは堂々と垂れ流す。 司会やひな壇には吉本芸人たちが…