2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ブルース+ルイジアナ

bluesiana Ⅱ ドクター・ジョンとデビッド・ファットヘッド・ニューマン、そしてアート・ブレイキーの3人を核とするグループが『bluesiana triangle』というタイトルのアルバムを発表したのが1990年。スタンダードの「For All We Know」ではブレイキーが歌ま…

無垢なエロティシズム

ornett coleman tone dialling ジャズは個性を聴く音楽であり、クールなグループ・エクスプレッションが新しいジャズだとしたら、ジャズはその本質を失ってしまったということだ。つまらないジャズにしがみつく必要はない。個性が煌めくジャズを聴こう。オー…

夏の秋田駒ヶ岳

帰郷ついでに秋田駒ヶ岳を歩いた。頂上部のカルデラが起伏に富んでいる美しい山で、高校時代に国見温泉から2度ほど登った記憶がある。盛岡から近く、比較的楽に登れる山なので、何度かかみさんに声をかけてみたものの3000m級のアルプスか百名山しか興味がな…

Absolute Value

五輪狂想曲の真っ只中、新型コロナの感染者数は過去最高を更新したという。政治状況についてはもう何も語りたくない気分だが、五輪をめぐる不祥事の連続は 政治家だけが劣化したわけではないことを表している。問題の根は深い。なんでこんな世の中になってし…

登米を訪ねる

緊急事態宣言下の五輪連休は、都内でダラダラしても仕方ない。老母の様子を見に帰郷することにした。 渋滞を避けて早朝に出発し、途中、宮城県の登米に立ち寄った。北上川の舟運で石巻に農産物を運んだ小さな昔町だ。明治21年完成の高等尋常小学校校舎は重要…

みずみずしい隠れ名盤

jimmy cobb marsalis music honors 昨年ほぼ同じころに訃報に接したジミー・コブとエリス・マルサリス。上品なセンスが持ち味の名人たちの共演は、みずみずしくフルーティ。 伝統を受け継ぎながら古臭くなく、敷居が高いわけでもない。洗練された演奏はシブ…

快晴の白馬

八方池まで歩くか栂池を散歩するか、とにかく白馬方面に行こう。そう決めて朝4時に出発した。白馬に着くと、白馬鑓、杓子に大きな雲がかかっている。晴れない場合を考えて栂池に向かうことにした。ゴンドラとロープウェイで標高1900mまで登る。どんどん天気…

中年の元気のなさこそ問題だ

梅雨明け宣言が出た。さぁ夏!というところだけれど、緊急事態宣言中では元気も出ない。野外ライブイベントも中止が決定。その影響は想像以上に大きくて、若者たちの間で政権に対する不満が高まっているようだ。投票行動にどうつながるかはわからないけれど…

入笠山でマスク焼け

東京は週明けから4度目の緊急事態宣言。梅雨明けの便りはまだ聞こえてこないけれど、週末は久しぶりに太陽がのぞきそうだ。軽く歩きに行こうかと入笠山に向かった。マイカー規制があることを知らず、引き返してゴンドラに乗る。降りたところは標高1700mの高…

ピアノとヴァイブの清涼感

Gary Burton Real Life Hits 湿度が高いと運動もしていないのに身体がぐったり疲れる。まとわりつくような汗に気分も萎えてしまう。カラッと涼しい音楽が聴きたい。そこで登場していただくのがゲイリー・バートン。 引退した「山羊爺さん」の作品のなかでい…

蝦夷梅雨とホレス・シルヴァー

月に一度ほど札幌に出張していた時期があった。仕事の合間に時間が中途半端に空くときがあって、そんなときには南3西4にあるジャズ喫茶Bossaに向かった。 入口から真っ直ぐ行ったあたりに2人用ボックス席があり、いつもそこに陣取る。ここはスピーカーに正対…