ブルース+ルイジアナ

bluesiana Ⅱ
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ドクター・ジョンとデビッド・ファットヘッド・ニューマン、そしてアート・ブレイキーの3人を核とするグループが『bluesiana triangle』というタイトルのアルバムを発表したのが1990年。スタンダードの「For All We Know」ではブレイキーが歌まで聴かせる、ちょっとした話題作だった。

好評を受けての第二弾がこちら。ただし、アート・ブレイキーは前作発表直後に鬼籍に入ったため、triangleではなくなり、新たにトロンボーンのレイ・アンダーソンが加わった。ブルース色が濃かった前作に比べてジャズ色が濃くなり、ごきげんなR&Bに仕上がった。こちらのほうが出来がいいと思う。
リーダー作では品がなく感じてしまうレイ・アンダーソンだが、ドクター・ジョンの猥雑さと親和性があるようだ。前作からの連続性をまったく考慮していないのはどうかと思うけれど、かわいいジャケットも最高。