帰郷ついでに秋田駒ヶ岳を歩いた。頂上部のカルデラが起伏に富んでいる美しい山で、高校時代に国見温泉から2度ほど登った記憶がある。盛岡から近く、比較的楽に登れる山なので、何度かかみさんに声をかけてみたものの3000m級のアルプスか百名山しか興味がない様子で、これまで行く機会がなかった。歳をとって花に目覚めるなど山の楽しみ方が広がり、ようやく行く気になったという次第。
田沢湖高原側からバスで8合目まで行き、歩き始めて1時間ほどで阿弥陀池に到着。数十年ぶりに訪れたにもかかわらず、変わらぬ風景に記憶がよみがえる。チングルマは綿毛になっているがニッコウキスゲが咲き誇っている。男岳頂上に登り詰めると凄まじい数のトンボが行き交っている。夏真っ盛りだ。
何年経っても山は何も変わらない。あらためてそのことを実感した山旅となった。
