2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

地味すぎるメンバーならではの味

harold land in new york ニューヨークでの録音にもかかわらずリズムセクションに無名のメンバーを起用したのはなぜだろう。急遽録音することになったのか、あるいは手違いがあったのだろうか。Riversideの意図がわからない。リズムセクションは平凡だが、ケ…

ジャズ・ロスジェネ世代の雄

woody shaw the time is right 再評価が叫ばれ続けるものの、なかなか人気が上がらないウディ・ショウ。ピアノにマルグリュー・ミラーを迎えたクインテットは当時最強グループの一つ。 redレーベルから発売されたこのライブ盤もクオリティが高く、ライブとは…

サイコパスが出世する国

環境省が水俣病被害関係者へのヒアリング中に、3分という持ち時間が過ぎたとたんマイクを切った件は、大きく報道され、環境大臣がヒアリング当事者に直接謝罪する事態に発展した。仕切り役をやっていた厚生省の役人は、会の終了後に抗議の声が上がるなかで、…

バリサクをワンホーンで

ronnie cuber in a new york minute バリトンサックス界はなぜか白人プレーヤーが多い。2022年に亡くなったロニー・キューバーもその一人。スタジオ・ミュージシャンとして活躍しながら、スティープルチェイス・レーベルにリーダー作を数枚残している。リズ…

EAST WINDレーベルの名盤

Ronnie Mathews Trip To The Orient 久しぶりにロニー・マシューズのピアノを聴いた。マッコイ系のピアノは一時食傷気味だったけど、ドライブ感のある演奏はやはり気持ちいい。ロニー・マシューズとハロルド・メイバーンは似たイメージがある。ともにマッコ…

Here

水曜日は映画館がサービスデー。雨の中、散歩がてら映画を観に出かけた。 選んだのはベルギーのバス・ドゥヴォス監督の最新作『Here』。 配給元の前口上はこんな調子。「誰の目にも触れない、植物学者と移民労働者が織りなす、些細で優しい日常の断片。他者…