ハーレムの空気

babs gonzales Voila

Amazonでは値段が高すぎて入手できなかったバブス・ゴンザレスの一作目。ディスクユニオンJazzTokyoで安値で発見、思わず小躍りしたくなった。こういうことがあるから、リアル店舗は楽しい。

ダミ声でのボーカル、スキャット、ラップのようなポエトリーリーディングからハーレムの猥雑さやいかがわしさが立ち上る。ワンアンドオンリーながら、ルイ・アームストロングに通じる大衆性とエンターテイメント性がある。ボーカリストというよりもパフォーマーといったほうが適切かもしれない。
この個性的なミュージシャンが日本ではまったく無視されている。いつかバブス・ゴンザレスがリスペクトされる時代が来ることを願う。バブス・ゴンザレスに花束を。