福澤諭吉の心訓七則

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丸屋の店内に掲げられていた福沢諭吉の心訓。どうやら福沢諭吉本人が定めたものではないらしい。福澤が子供らに向けた訓言「ひゞのをしへ 」に基づいて、戦後の高度成長期に何者かが7か条に文章化し、印刷物をつくって販売したものが流布したというのが真相のようだ。
Wikipediaにはそのあたりの経緯とあわせて、「1958年、小泉信三慶應義塾長が馴染みの銀座の料理屋へ自身の揮毫した『福澤心訓』を贈った」との情報も記載されている。

清水義範がこれを題材にして『福沢諭吉は謎だらけ。心訓小説』という小説を書いているようだ。噂や都市伝説が誕生するプロセスを垣間見るようで興味深い。さっそく読んでみよう。