過剰反応と思考停止のニッポン

雨が降らない土曜日は高尾山トレーニング。
駅前には早朝から4〜5人のグループでトレランする人が集まっている。コロナというのに、走るのにも徒党を組まないと気が済まないのだろうかと、日本人の集団行動志向に思いを巡らす。

この1年、いろんなルートを歩いてみたので、途中からは人がほとんどいないルートで小仏城山の中間にある一丁平を目指す。

たっぷり汗をかいて一丁平に到着。この季節、ヤマボウシが白い花を咲かせていて美しい。

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次々と感嘆の声を上げて写真を撮っていく年配の登山客たち。
今年も山小屋は完全予約制のところがほとんどだ。山小屋は致し方ないが、テント場まで予約制というのはどうなんだろう。過剰反応ではないだろうか。

ちょっと違うけれど、ポリ袋有料化にも似たものを感じる。
パン屋でパンを買ってレジで「袋は有料になりますが、いかがされますか?」という。パンはそのままカバンには入れられない。

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ケーキを買うと、箱に入れてはくれるものの、「袋は有料になります」というが、箱に取っ手がないので袋を断れば手のひらに載せて運ぶしかない。

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これが当たり前になるのは、おかしなことではないだろうか。パン屋は紙袋を用意すればいいし、ケーキ屋は取っ手のある箱を備えればいいはずだ。ポリ袋有料化に便乗したサービス放棄でしかない。

過剰反応と思考停止はニッポンのお家芸。民主主義が根付かないのは当然だろう。いくら大きな犠牲を払っても変わらないのだから、民主国家でも独裁国家でもない国のかたちを模索したほうがよい気がしてきた。