大野俊三 SAKURA

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世界を見渡しても、音の美しさと技術の確かさで大野俊三はピカイチのトランペッターだと思う。
このところ日本の曲を素材にしたフュージョンタッチの作品を出していて、どれも気持ち良いトランペットサウンドを聴くことができる。なかでも内藤忠行の写真をあしらったこのアルバムは、ジャケットが美しく大好きな作品だ。
若い頃に菊地雅章とともにマイルスサウンドを追求していたことからすると、サウンドの方向性は大きく変わった。でもマイルスライクなトランペットは変わっていない。マイルスは優しさを押し殺したが、この人のトランペットは素直で優しい。

わが家の周辺でもところどころで桜が咲き始めた。
満開までにはまだ数日。非常事態宣言解除とともに見頃を迎えることになりそうだ。