ロイ・ハーグローヴのバラードプレイに酔う

jimmy cobb quartet Jazz In The Key Of Blue

ヨタム・シルバースタインのリーダー作に客演し、素晴らしい演奏を聴かせたロイ・ハーグローヴ。その数年前にはジミー・コブのリーダー作でも忘れられない名演を残している。それがこの作品。

前作『Cobb's Corner』は個人的にはがっかりだったが、これは文句のつけようがない出来。ヤンチャ坊主のイメージが強かったロイ・ハーグローヴがすっかり大人しくなってしまったと、当時は少し残念に感じたが、抑制されたバラードプレイは成熟の証。完璧なまでの美しさに言葉を失う。
録音の良さ、バッチリ決まったジャケットデザイン。全てが揃った名作。