至福のセロニアス・モンク

thelonious monk plays duke ellington

アナログ盤はほとんど処分してしまったが、モンクによるエリントン集は生き残った一枚。かつてはアンリ・ルソーの絵をあしらったジャケットが流通していて、このオリジナルジャケットのLPは貴重だった。

アナログで所有していたために長らく聴いていなかった本作をCDで購入したところ、すっかりはまってしまった。これほどスイングしているモンクはほかにない。癖の強さは抑えられ、屈託のないピアノが軽やかに踊っている。これはモンクなく楽しい。

モンクのトリオ作なら、このアルバムがいちばん。 『Brilliant Corners』や『Monk’s Music』ではなく、このアルバムをモンクの入門盤として定着させたら、モンクのファンがもっと増えるはず。
いつまでも聴いていたい至福の音楽。