アトランティックのミルト・ジャクソン

ミルト・ジャクソンほど数多くのレーベルに録音を残したミュージシャンはいないのではないだろうか。Prestige、Savoy、Blue Note 、Riverside、Atlantic、Impulse、CTI、Pablo‥‥どのレーベルでも変わらないクオリティを保ち、良作を残している。
Atlantic時代は、そんなミルト・ジャクソンのバーサタイルな面が凝縮された充実期。さまざまなフォーマット、組み合わせで楽しませてくれる。なかでもこれは最高。

milt jackson coleman hawkins bean bags
f:id:milesmode:20220130235314j:plain

トミフラ、ケニー・バレルはホーキンスのアルバムに参加しており、ミルトのほうがゲストといったほうが良さそうだ。ブルージーで懐の深さを感じさせるホーキンスとミルトのヴァイブの響きは旨味たっぷり。1曲目が流れてきただけで、ワクワクしてしまう。

どんなプロデューサーと組んでも誰と共演しても、ピタッとはまるのは見事としか言いようがない。Atlantic はMJQの作品をリリースしているからこそ冒険が出来た面もあるだろう。余裕から生まれた傑作。