魂のピアノ

台風直撃で巣篭もりの3連休となった。昨年の今頃は母が入院したため、1週間盛岡にいたことを思い出す。あれから1年が経ち、身の回りの環境が大きく変わった。

実家がなくなると、墓参りぐらいしか盛岡に行くこともなくなる。生まれてからずっと暮らしていたわけではないけれど、上京するまでの18年中、10年を過ごした街。アイデンティティを失ったようで寂しい。

本田竹広 ふるさと

久しぶりにこのアルバムを取り出した。
本田竹広が亡くなってもう15年以上経つ。たびたび病に襲われて60歳という若さで逝ってしまったのが2006年のこと。2004年に録音されたこのアルバムが遺作になった。
かつてのような輝きは失われてしまったけれど、ここには本田竹広という不世出のジャズピアニストの魂が刻まれていて心を揺さぶられる。