howard johnson & gravity Gravity!!!
低音楽器は、どことなくユーモラスで人間味がある。トロンボーンとバリトンはスタープレイヤーがいるけれど、バスクラ、そしてチューバとなるとスターは見当たらない。
ハワード・ジョンソンはギル・エヴァンスオーケストラの一員として知る人も多いチューバ奏者。ギルのサウンドに厚みを持たせるうえで欠かせないミュージシャンだ。サンボーンが主役の『Priestess』は、あのチューバのサウンドがなくては物足りないものになっていたと思う。
そのハワード・ジョンソンのリーダー作は、ほどよいポップさとバラエティに富んだ内容で飽きさせない。
チューバ奏者たちが奏でるハーモニーは柔らかく心地よいもので、アドリブを愉しむだけがジャズではないと気付かされる。
「stolen moments」の素晴らしいピアノはジェームス・ウィリアムス!