アナログ時代の名盤

joanne brackeen fifi goes to heaven
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LP時代は片面だけ聴くのが一般的だった。このアルバムはそんな時代の名盤といっても良いかもしれない。
神経質でアブストラクトなピアノを弾くジョアン・ブラッキーンは苦手だが、A面にあたる4曲はバラエティに富んでいて楽しい。なにしろフロントがブランフォード・マルサリステレンス・ブランチャードだ。ブランフォードはいまひとつ精彩を欠くけれど、そのぶんテレンス・ブランチャードが清新なソロを聴かせる。なかでも「スターダスト」はこの曲の隠れた名演ではないだろうか。
ウィントン・マルサリスのフォロワーといわれることの多いテレンス・ブランチャード。確かにアドリブフレーズは似ているところがあるけれど、衒いのなさが好ましい。
1986年録音。24歳のテレンス・ブランチャードの完成度に恐れ入る。