鯛は頭から腐る

ジャニーズ事務所の二度目の記者会見がやらせだったことが発覚した。
1社1問とか、応えに対してさらに質問する"さら問い"はNGといった"ルール"は総理会見をマネた悪弊。都合の良い質問や批判的な記者へのヤジや怒号を飛ばすサクラを仕込むのは株主総会のやり方だ。
前回の記者会見はこうした"ルール"がなく、誠実さを感じただけに残念でならない。

会見を仕切ったのは二度ともFTIコンサルタントという外資系コンサルで、ジャニーズ側の弁護士が所属する大手法律事務所が依頼したらしい。高い報酬に見合う仕事ぶりどころか、ジャニーズに致命的ダメージを与える大失態をやらかしたことになる。やれやれ。

前回とはあまりに違う仕切りぶりは、誰がどう指示した結果なのか。前回の反省に基づきFTIが忖度しただけなのか。"指名候補"として、日経ビジネス東洋経済、読売新聞、日経新聞があげられていたのはスポンサー企業を懐柔する仕込みだったのではないか。最前列に陣取った大量の芸能レポーターらサクラを仕込んだのはジャニーズではないのか。疑いは消えない。

鯛は頭から腐るという言葉通り、腐った総理の記者会見を真似た弁護士や外資系コンサルたちの腐った仕事ぶりに日本の没落を見る。そして、蛆虫のような芸能レポーター、怒号を浴びせたテレビカメラマンたち。彼等彼女らは日本人の薄っぺらさを映し出している。
ため息しか出ない。