気分はもう反米?

FOXニュースの元キャスター、タッカー・カールソンによるプーチンへのロングインタビューはロシアの立場と論理がよくわかる内容で、ウクライナ戦争について日本人は何も知らされていないということがよくわかった。プーチンの知的で落ち着いた振る舞いは大国の指導者として堂々としていてロシア国内で支持率が70%を超えるのも当然に思える。


こうした報道が日本では右寄りのSNSからしか発信されない。少なくともリベラル側のメディアは、ウクライナ支援などやめよと態度を表明すべきだ。
日本の大手メディアはアメリカのプロパガンダ機関に堕している。対米従属は政治だけではない。テレビや新聞からスポンサーが離れているのは自業自得といっていい。

日本の経済的地位は低下し、一方で税と社会保険料は上がり続け、生活は苦しくなる一方だ。凋落の要因の一つはアメリカの属国として収奪されていることがある。自民党政権はそれにストップをかけるどころか、年々属国ぶりを増している。そのことに苛立ちを覚える人が増え、年々反米気分が高まっている。タッカーカールソンのインタビュー動画が驚くほど視聴回数が多いことはそれを証明している。

このままでは分断が進むアメリカと同じ道を歩む。政治は危険な兆候を感じ取る能力を失っている。救世主はいない。