薪割り

かみさんの実家はりんごと干柿を生業としている。メインはりんごだが、りんごは消毒の回数が多いうえに重い。収穫も出荷も腰にくる。手伝いに行くたびに大変な重労働だと思っていた。80過ぎの年寄りにはなおさらで、思うように体が動かなくなったこともあって、りんごを大幅に減らすことになった。

りんごの木を無料で伐採してくれる人はたくさんいるという。そのかわりに、切った木は伐採した人のものになるらしい。りんごは広葉樹なので良い薪になる。伊那谷では薪ストーブを入れている家が多く、薪を必要とする人がたくさんいるのだ。
来年完成予定の新居も薪ストーブを入れるつもりなので、せっかくなら、切ったりんごの木を薪として使いたい。専業農家に生まれたかみさんは、りんごの収入で大学まで出してもらった。そのりんごの木で暖がとれるなら、これほど良いことはない。
そこで、近所の知り合いに労賃を支払って伐採をお願いし、薪割りは自分たちでやろうということになった。

1日6600円という料金を払い、農協から立派な薪割り機をレンタル。太い幹もバリバリ割れる優れモノだ。義理の姉も駆けつけて5人がかりで2日間終日作業し、大量の薪がストック出来た。

すでに3〜4年分くらいはありそうだが、まだ半分。とうぶん冬の暖房費は節約できる。ほんとうにありがたい。