さらば、競馬よ

世界最強馬とダービー馬の対決で盛り上がった天皇賞は、世界ランク1位のイクイノックスの圧勝であっさり幕を閉じた。
レース結果はともかく、残念なのは相変わらずコロナ対策を名目とした入場制限が行われたこと。

入場料は500円に跳ね上がり、かつての自由席は1500円の指定席となって立ち入りもできない。その結果、スタンド前の平地に大勢の人々が密集して身動きが出来ない状態になり、コロナ対策どころか、わざわざ密集を生じさせている。
GⅠのたびにこのような状況が生じている
が、いっさい改善する気配はない。おそらくジャパンカップでも変わらないだろう。おまけに今日の天皇賞では、2時からは階段状になっているパドックで座ることすら禁じられた。どこまで管理すれば気が済むのだろう。

コロナ禍で競馬場から観客が消えても馬券売上は変わらず、警備費削減で収益はアップ。入場料の値上げをしても、観客が密集状況に置かれても、なんら批判も出ないし、改善もしない。
コロナを機にJRAはやりたい放題だ。収益追求ばかりで、ファンをないがしろにした管理運営をしている。これは国民生活が悪化しているなかで消費増税を実施しようとしている財務省と同じ。
競馬文化を担うご意見番がいなくなり、競馬ジャーナリズムも消えて薄っぺらい予想屋ばかりになった。このことがJRAの暴挙を許している。

競馬を楽しみに行ったにもかかわらず、つくづく日本のダメさを感じさせられて不快さばかりが募った。
生き甲斐でもあった競馬だが、そろそろおさらばしたほうが良さそうだ。