いぶし銀デイヴ・バーンズ

dave burns 1962 sessions

Vanguardの初リーダー作『Dave Burns』に同年の2つのセッションを加えたお得なCD。ディスクユニオンで中古を漁っていて拾った。
『Dave Burns』は以前からシブいジャケットが印象に残っていた。かといってどうしても入手したい作品でもない。こういう作品は、中古で見つけたときでなければ入手することはない。リアルのショップをうろつく楽しみはこういうところにある。

クインテットによる『Dave Burns』の7曲はブルーノート盤のような味わいがあって、いまにもハンク・モブレイが登場しそうな雰囲気だ。ちょっと品がないテナーだけが残念で、後半に収録されているセッション同様、ビリー・ミッチェルだったらなぁと思ってしまう。

美しい音で端正な演奏を聴かせる名手、デイヴ・バーンズ。個性は希薄ながら堅実なプレイはいぶし銀という言葉が似合う。シブいのはジャケットだけじゃない。