ブランフォード組の底力

ケニー・カークランドの後釜としてブランフォードのグループに入ったジョーイ・カルデラッツォ。とくに新鮮味はなく個性も感じられなかった。ブランフォード自体「日本人にジャズは理解できない」と言ってメディアの反感を買ってしまい、話題にもならなくなっていた。80年代のブランフォードを知る世代からみれば、クリスポッターやジョシュアレッドマンらもいいけど、ブランフォードはどうしたんだろうと思ってしまう。
そのプランフォードの最新作『The Secret Between the Shadow and The Soul』の評判が良いので久しぶりに買ってみることにした。
目当てのブランフォードよりもジョーイ・カルデラッツォに耳が釘付けに。たしか1枚持っていたはず、と探して出てきたのがこのアルバム。

あらためて聴いたが印象はあまり変わらない。いいアルバムだけど面白くない。彼の代表作は『The Secret Between the Shadow and The Soul』かもしれないと思ってしまった。
この作品で再評価したのがジェフ・ワッツ。ピアノトリオでこんなに思う存分叩きまくっていいのかと思うほどの爽快な叩きっぶり。
ジョーイ・カルデラッツォの代表作→ ブランフォード。ジェフ・ワッツの代表作→ジョーイ・カルデラッツォ。互いにリーダー作ではないところで代表作を残している。長年グループを維持しているだけのことはある。