Ray Bryant alone with the blues
サイドでキラリと光る演奏を聴かせるレイ・ブライアント。メルバ・リストンのアルバムでも輝きを放っていた。
リーダー作ならプレステッジ盤が代表作になるのだろうけれど、実は「ゴールデンイヤリング」以外は印象が薄かったりする。ColumbiaやCadetのトリオ作も正直いまひとつ。
意外と良いのがこのソロアルバム。モントルーでのピアノソロのほうが評価が高いけれど、個人的にはこちらのほうが好み。普段着のレイ・ブライアントが一人ブルースを弾く、その何気なさがいい。
ソロピアノでブルースのみ録音した作品は珍しい。この作品を気に入っていた人物がモントルーでオスカー・ピーターソンの代役として、レイ・ブライアントに白羽の矢を立てたに違いない。