能楽初体験

知人からチケットを譲ってもらい、初めて能楽を観にいった。
事前に予習をして国立能楽堂に臨んだものの、何を言っているのかわからず、始まってすぐにストーリーが追えなくなってしまった。
でも、つまらないかといえばそんなことはない。異世界の不思議な見世物として興味津々、最後まで集中できた。

伝統芸能とはいうものの、古文で謡うわけだから内容を理解している人はほとんどいないと思う。あらすじを頭に入れて、あとは時折り流れを確認しつつ、謡や舞、所作、衣裳、能面など、ディテールを味わう。そんな楽しみ方で良いのだろう。静かな緊張感、からくり人形のような舞、奇妙な囃子、小さな能面と身体のバランスの妙など見どころはいくらでもある。
それにしても観客の年齢層が高い。平均年齢78歳くらいに感じた。フランス人だろうか、外国人も多かった。

知らない世界に触れて大満足。またいつか観に行きたい。今回は脇正面の席だったので次回は正面で。