栗山英樹のリーダーシップ

準決勝メキシコ戦の興奮さめやらぬまま迎えた米国との決勝。しびれる試合を制して日本チームが14年ぶりの優勝を決めてくれた。大谷翔平が目立った大会ではあったが、吉田正尚の勝負強さ、近藤健介の職人的打撃術、安定感抜群の投手陣など触れ込みどおりの最強チームだった。
今回のチームは栗山英樹が監督に就任したことで実現した。強烈なリーダーシップや戦略、カリスマ性があるわけではなく、選手を信頼し、選手を第一に考える指導者としてのあり方は、個々の選手を勇気づけ、能力を発揮させた。いまの日本社会にマッチしたリーダー像を栗山監督に見た思いがした。
徳によるマネジメントが日本社会には合っている。いまだにパワハラが跋扈する企業社会が学ぶべきことは多い。