プロ野球の格差拡大と教育

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日本シリーズソフトバンクの4連覇で終わった。『煙草と巨人ファンはやめられない」と思っていたものの、ずいぶん前に両方ともあっさりやめたので、この結果については何の感情もわかない。
それにしても2年連続日本シリーズ4連勝というのはちょっと異常事態ではないだろうか。
これは決して偶然ではない。リーグ間、チーム間の力の差があまりに大きいことは明らかだ。資金力の差が戦力に直結しやすくなっていることもあるが、やはりカギを握っているのは育成システムだろう。

個人の成長を促す育成方法は企業社会でも重要度を増しているが、一定の方程式はない。さまざまな条件を鑑みてシステム設計を行う必要があり一筋縄ではいかない。そのうえ運用も大切だ。フロントを含めてスタッフのチーム力が問われる。

国家レベルでいえば、国力を高めるカギは教育が握る。したがって近年の日本の国際社会における地位低下、凋落の原因を明らかにするには、学生運動以後の教育行政を再検証する必要がある。
歴代文部科学相の顔触れだけ見ても、劣化は明らかだが、それは現在も継続中で暗澹たる思いになる。
物事に対処する基本的な「構え」を教える社会的仕組みが必要なのに、教育行政は危うい方向に向かっている。処方箋はないが、まずは政権交代しなければ道は開けない。