sonny clark memorial quartet voodoo
ソニー・クラークへのリスペクトが詰まったこの作品は、ジョン・ゾーンのアルトの切れ味とグルーヴ感が痛快で楽しい。
ソニー・クラークの曲はイナたいというか、ちょっと垢抜けないところがある。ベニー・グリーンのアルバムはそのまんまだったが、こちらは一筋縄ではいかないミュージシャンたちによって一風変わった現代的ハードバップに仕立てられている。
これを入手したのはアナログ時代の最後のころだった。食費を削って暮らしていたころだから、新作LPを買うのは珍しかったはずで、かなり気に入っていたのだと思う。
イナたいどころか田舎者そのまんまの人間にとって、ジョン・ゾーンはわかりやすかった。CD化されて買い直し、いまだに聴いているのだから、あまり変わっていないのかもしれないが。