サンダースの手袋

大統領就任式に出席したバーニー・サンダースの服装が米国で話題になった。高級ブランドを纏った出席者たちのなかで、普段着のコートに手づくりの手袋という質素なファッションは「まるで郵便局にきたおじいちゃん」と報じられた。
賛否両論のようだが、個人的にはとてもチャーミングに感じた。このブレない姿勢こそ、バーニー・サンダースが多くの支持を集めている理由に違いない。

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かつて日本で「清貧」という言葉が流行ったが、米国でのこの清貧ぶりは、American dreamの終焉を体現しているようにも思う。

社会的弱者の側に立つサンダースと、白人労働者から熱狂的支持を得るトランプは、反エスタブリッシュメントという点で通底する。GAFAを支持母体とする民主党がバイデンのもとでトランプ支持層と融和し、結束にもっていくには、まずサンダースを重用することができるかどうかにかかっているような気がしてならない。
さて、日本にバーニー・サンダースはいるだろうか。