昔町を訪ねて 3

淡路島を通って四国へ。途中、鳴門海峡の展望台に寄ると、タカの渡りを観察する人たちがいた。一瞬でタカの種類を判別している。どうやら見ているうちにある日開眼するらしい。こりゃ達人の技だ。展望台が高くて眼下にタカが飛び、舞い上がって行く。風も気持ちいい。いろいろ教えていただき、話し込んですっかり遅くなってしまった。

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藍の集積地として栄えた小さな町、美馬市脇町を訪ねる。うだつが連なる町並みは珍しい。今も暮らしている家も多い。酒屋の奥の土間に老人たちが集まって昼酒を飲んで楽しそうに騒いでいる。なんて幸せな光景だろう。

舟運で藍を運んだというので、吉野川まで歩き、清流を帆掛船が行き交う情景を想像する。逝きし日本の面影を想う。