ジョエル・フラーム ミーツ・ザ・リズムセクション

joel frahm we used to dance

期待のホープ、ジョエル・フラームも54歳、若手とはいえない年齢になった。
晩年のスタン・ゲッツを支えた名リズムセクションを迎えて、ワンホーンで臨んだこのアルバム、録音は2006年、17年前ということになるから、37歳ぐらい。
いい度胸というのか、怖いもの知らずというのか、堂々たるもの。

リズムセクションの職人たちは、いつも通り堅実で引き締まった仕事ぶり。1980年代後半以降、最高のリズムセクションだ。リーダーのジョエル・フラームは、芯のある音で、ここでも堂々としたプレイを聴かせる。
どうしてもゲッツと比べてしまうが、それは可哀想というもの。これはこれで快作。

このところリーダー作を目にしていないが、もう一皮むけてほしいプレーヤーだ。まだ54歳。期待したい。