書店がどんどん消える


長年利用してきたつつじケ丘の本屋さん「書原」がついに閉店してしまった。小さいながら控えめに個性を発揮していて、会社の帰りに立ち寄るのが楽しみだった。ほんとうに淋しい。
このままでは東京も駅ナカの個性のないチェーン書店ばかりになってしまうのではないだろうか。

活字離れが言われて久しいけれど、ブックオフは盛況だ。街から本屋さんが消える原因は、可処分所得の減少に加えてAmazonなどネットショップの影響が大きい。自分自身、本やCDはAmazonマーケットプレイスを利用してしまう。Amazonの便利さには抗えない。

取るべき政策はGAFAへの課税強化だろう。消費税やインボイスで国民を苦しめるのではなく、グローバル企業からの徴税強化を実施しないと資産は収奪され、文化はどんどん痩せ細ってしまう。それは画一化された社会につながっていく。
すでに、百貨店は次々と潰れ、ショッピングセンターには100円ショップとファストフード、ファストファッション店ばかりが出店している。日本社会はすでに画一化されたファストフード化している。

国際社会では、米国が主導するグローバル化に異議を唱える国々が連帯しはじめている。日本でも、対米従属政策をやめるべきと考える人が着実に増えている。歴史の転換点に立っていることを認識して未来を描く、そういう政治家がいないわけではない。しっかり見極める材料を提供するメディアがほしい。