ポピュリズムと独裁者

f:id:milesmode:20220307224648j:plain

TBS「サンデーモーニング」での寺島実郎の発言に、ハッとさせられた。ウクライナは一方的な被害者ではなく、コメディアンを大統領に選んだポピュリズムが招いた帰結だと指摘したのだ。このような発言をテレビで聞くこともなくなってしまったが、鋭い見方だと思う。

国家のリーダーには見識としたたかさが必要なことは言うまでもない。ましてやギャンブルに出てはいけない。プーチンの本気度を読み違い、欧米諸国に助けを求めるも逆効果になった。ウクライナの大統領は下手なギャンブルに出て失敗したのだ。
暗愚な人物をリーダーに選んだウクライナは、ポピュリズムによって国家が滅びるという現実に直面している。メディアではロシアが一方的な侵略者となっているが、国際関係は善悪の問題ではない。ここに至ったウクライナ政府の無能ぶりは絶望的だ。

寺島実郎の発言はウクライナと同じ道を歩みかねない日本へ警鐘を鳴らしたものにほかならない。コメディアンが先導するポピュリズムと独裁は同床異夢。手を取り合ってやって来て破滅へ導く。
大阪や名古屋を見ると日本も同じ道を歩んでいることは明らかで暗澹たる気分になる。しかも暗愚の度合いはゼレンスキーよりも格段上。救いは利権しか頭にないスケールの小ささかもしれない。