今年のダービーは福永騎乗のシャフリヤールが鼻差で制した。エピファネイアの仔であるエフフォーリアに22歳の横山岳史が騎乗、戦後最年少ダービージョッキーを目指したが、ゴール前で福永に差し切られるかたちとなった。かつて、エピファネイアでダービーに臨んだ福永は、ゴール前で武豊のキズナに差し切られた。あのシーンを思い出した人も多かったのではないかと思う。
藤原厩舎はダービー2勝目。デビューから馬の能力を見定めて育て上げる力、皐月賞をパスしてダービーに直行した判断、あらためて厩舎力の高さに感服した。
ダービーには競馬の厳しさと奥深さが詰まっている。来年こそ競馬場で観戦したい。
Time Gentlemen, Please
Bobby Wellins Time Gentlemen, Please
ジャケ買いした一枚。陰影のあるポートレイト、控えめに配されたタイポグラフィがきまっている。
ボビー・ウェリンズ、スコットランドのベテランテナーマン。2010年の録音で当時74歳、2016年に80歳で亡くなっている。音色はスタン・ゲッツに近く、あくまでオーソドックスなテナーだ。
Time Gentlemen, Pleaseとは、英国のパブで使われる慣用句で、「もう看板です」という意味らしい。閉店時間になるとバーテンがこのフレーズを大きな声で言うとのこと。
なんて粋なタイトルだろう。ジャケットとあわせてピシャリときまったプロダクションに愛着が湧く。ロックグラスを片手に聴きたくなった。
睡蓮と蓮
公園の小さな池に睡蓮が咲いていた。水の中に浮かぶ白い花は、どことなく極楽浄土のように見える。睡蓮を蓮の一種と思っていたからなのだが、蓮と睡蓮は違う植物だという。
蓮はLotus、睡蓮はWater lilyと違う名前がついていることからすると、欧米人は蓮と睡蓮はまったく別物ととらえているのかもしれない。
woody shaw lotus flower
近年未発表のライブ音源が次々と発売されたウディ・ショウ。それらを含めて残されたアルバムは水準の高いものばかりだけれど、一本調子で決定打に欠くのも確か。
代表作を一枚選ぶとしたら、マルグリュー・ミラーが加入したこのアルバムを推したい。ここには、1980年代初めの世界最高の演奏が記録されている。
太極拳
下半身の重量感が増したカミさんがダイエットを始めた。朝、早足で1時間ほど野川沿いをウォーキング。自分もだいぶ太ってしまったので、ときどき付き合って歩くことにした。
できるだけ早足で往復1時間弱歩くと、距離にして5㎞ちょっと。途中に広い公園があり、そこでは毎日20人ほどの人が集まって太極拳をやっている。
ゆっくりした動きで、これなら自分でも出来そうと、動きを見ながら真似してみたが、そう簡単ではない。型を身につけるには、きちんと指導者について学ばなければダメなのだろう。高齢者が多いが、みなしっかりとした身のこなしをしている。
四千年とか五千年とかいわれる歴史から生み出された健康法には、人間の知恵が凝縮されているに違いない。ちょっと興味が湧いた。ただ、宗教団体のような異様な風景には引いてしまう。youtubeでも見て独学でやってみようかな。