不遇の人、エルモ・ホープ

elmo hope trio & quintet

幼馴染でともに音楽を学んだバド・パウエルが脚光を浴びる傍ら、日の当たらない道を歩み続けることになったエルモ・ホープ
このアルバムはエルモ・ホープが優れたミュージシャンであることを存分に証明する隠れ名盤。作曲能力の高さを示すオリジナル曲、切れ味の良いバップピアノ、いずれも聞き応え十分。1953年のトリオも良いし、フランク・フォスターが参加した1954年のクインテットもキリリと引き締まった演奏となっている。

なぜか地味なイメージがあるエルモ・ホープだが、ジャズの王道をゆくメインストリーマーであり、名ピアニスト。再評価すべきミュージシャンの筆頭にあげたい。