栗原はるみの喪失感に思う

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最愛の夫を亡くした料理家の栗原はるみの2年間を追ったドキュメンタリー「栗原はるみ 夫と歩んだ料理人生」を見た。
料理をするわけでもないのに、この人を知っているのは、笑顔がチャーミングで印象的だからにほかならない。御歳74という高齢だが、少女のようなあどけなさがある。
夫を亡くしたということは、この番組を見て初めて知ったが、その喪失感が画面から溢れていて胸が痛くなってしまった。亡くなられたご主人の最後の手紙は優しさにあふれていて、こんな手紙をもらって幸せだと思うけれど、そのぶん喪失感も大きいのだと思う。
庭に蝶が来るたびに、ご主人が来たとカメラを持って飛び出していく姿に、残された者の哀しみと希望が映し出されていて、あれやこれやと考えさせられた。