通俗性を失ってはいけない

marc copland both/and
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マーク・コープランドは比較的好きなピアニストではあるものの、この作品は彼のよろしくない部分が前面に出た作品ではないだろうか。
ランディ・ブレッカーとの相性も良いとは言えないし、耽美派ともいわれる不安定さがどうにも気持ち悪い。おまけにどう考えても似合わない『The Sidewinder』を演って案の定、失敗に終わっている。
この人はインテリ臭さがある意味で持ち味だと思うけれど、ここまでくると嫌悪感すら覚えてしまう。
通俗性や大衆性から離れてしまったら音楽は生命感を失う。頭でっかちな音楽はいらない。頭でっかちの政治がいらないように。