蓼科親湯温泉

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久しぶりに蓼科に行った。今週末どこかへ行こうか、ということになり、直前に探して親湯温泉というところに行くことにした。しんゆ、と読むらしい。

この宿に決めたのは、東京から近いことと、ロビーの写真が素敵だったからだ。

 

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書斎がある宿は少なくないけれど、良かったのは湯布院の亀の湯と長野の岩の湯ぐらい。岩の湯の書斎にはほれぼれさせられた。まぁ、たいていは、とりあえず書斎をつくりましたというもので、置いている本もブックオフに並んでいるようなものがほとんど。写真を見る限り、この宿の書斎はどうも気配が違う。蓼科ブランドの割にそれほど高くはない。ちょっと泊まってみたくなった。

 

別荘地を抜けて、山道を少し走ると、どん詰まりに宿が出てくる。広くて立派な玄関に驚く。案内する従業員は白人だ。

広いロビーを取り囲むかたちで本棚が並んでいる。その数もすごいが、並んでいる本がまた凄い。各種文学全集を中心に、あらゆるジャンルをカバーしている。みすず書房の本だけで、大きな本棚を一つ費やしているし、諏訪出身の岩波茂雄に敬意を払ってか、岩波文庫がおそらく全冊並んでいるコーナーも。とにかく量がすごいうえに幅が広くて質も高い。本をインテリアにしている宿というのは初めてだ。

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肝心の風呂はどうかといえば、大浴場はどうということもないが、貸切風呂の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。

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美しい森を眺めながら入る至福。眼下には川が流れている。これほど気持ちのいい貸切風呂はなかなかない。

蓼科からの景色も素晴らしい。南アルプス中央アルプス北アルプスぜーんぶ見えるではないか。蓼科の魅力を再認識した。軽井沢より蓼科のほうが好きだなぁ。