ソニースティットで梅雨を吹き飛ばせ

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長いことジャズを聴いてると、自分の中で評価が大きく変わっていくミュージシャンが何人かいる。その筆頭はソニースティットかもしれない。

 

アートペッパーのように情感溢れるプレイをするわけではなく、ジョニーホッジズのように音だけで魅了するでもない。パーカーみたいに、理解できないとジャズファン失格という重圧もない。だから本腰入れて聴こうとしなかった。

 

ところが、ある時期から、なんかいいよな、と思えてきた。ブルース感とカラッとした明るさが気持ちよく、しつこさがない。 ハンクジョーンズ、バリーハリスといったシブいピアノが脇を固めたときに輝くところがまた男らしく思える。

 

サックス吹きに徹した職人風情をかっこよく思えるようになるまで、時間がかかったということかな。